2023 年度 一般社団法人 大洲青年会議所
理事長所信
一般社団法人 大洲青年会議所
第70代理事長 稲田 裕
[はじめに]
得意不得意はあれど人に出来て自分に出来ないものはない。
私が大学の時に先輩から言われた言葉です。
私自身それに共感し、日頃の仕事であったり、活動において心がけていることの一つです。
逃げ道を作ってしまったり、初めからできないと決めつけ、無理だと感じてしまうことも多くの場面であるのは確かですが、そんなときはこの言葉を思い、再度考えると本当にできないのか、そしてできるためにどうすべきかと建設的に考えるようにしております。
どんなことでもそれが機械装置でないとできないことでない限り誰にだってできます。
私はそう信じています。
世代からかもしれませんが、ところ変われば様々な場面でリーダーとして活躍している青年会議所メンバー。
JCしか知らないという方もおられますが、他団体である商工会議所・商工会・消防団・自治体・業界団体と様々に所属しておりそこで活躍している話も多く聞いております。
そんな青年会議所に所属して、私自身そのメンバーとの会話、一緒に活動する事は多くの学びの機会と刺激をいただける場所であります。
そんな刺激をくれる会の長として2023年度第70代理事長の職をお預かりさせていただきます。
私は覚悟を決めました。
[20年後を見据えたまちを創造]
(まちづくり)
人口減少と高齢化はどの地域でも聞こえてくる話であります。
特に過疎化の進む我々大洲市、内子町では2000年からの20年で、約17000人が減少しております。同時に年少人口は2020年以降だけでも15%を超える減少と、老年人口は数%増加し高齢化の波は収まる状況にありません。
大洲市の人口減少の要因には、一つには若い人たちが働く場所がない、楽しめる場所も少ないなどの要因もあると考えます。
成功している事例や取り組みを探求し、地元にあった形で創造し、地元を愛している人を増やします。また、大洲の観光資源としての文化や伝統というコンテンツを再度外に発信していくためには我々のネットワークをフルに活用し、新たなツールや手法を使っての発信等も検討していく必要があると考えます。
無謀とも思える挑戦を避けず、大洲の存在感を見せつけます。
[ニューノーマルな時代にも生き残る伝統事業]
(伝統の継承)
JCにおける事業ではほとんどが単年度で終わる中、大洲青年会議所主催のおまつり村は、メンバーにとって伝統的に引き継がれた事業であります。
約40年間にわたるおまつり村も、新型コロナウイルスの影響、さらには国際情勢の問題から開催自体が止まってしまった2年間と、開催は出来ても様々な制約の残った第40回の開催。今年度はニューノーマルな時代に沿った形でのおまつり村の開催を目指し、40回の開催で引き継がれてきた思いと新たな風も取り入れつつ開催を致します。
[平時からの備えと広域連携]
(災害に強く)
2018年の西日本豪雨災害の際の経験から学んだことは、本当に多いですが、教訓を後世に引き継いでいくことは、地域の方と共に活動するうえで重要なことであると感じます。
昨年度JCI大洲は、大洲市、大洲市社会福祉協議会と災害時における協力協定、防災協定の締結をしました。
本年度はその関係構築をさらに強固なものにするため、平時から災害に対する意識をもち、今の我々にできることを常に考え、実行していく必要があると考えます。
また、大洲市だけでなく我々の活動エリアである内子町との連携も視野に入れ、災害発災時の迅速な支援体制を構築致します。
[会員の拡大と多様性社会に向けた組織づくり]
(組織の拡充と強化)
少子高齢化の影響は上に書いたとおり、会員数の減少にも繋がっています。新規会員の増強は40歳までと限られた時間の中でしか活動ができない青年会議所のルールがあり、現在の大洲青年会議所にとっても、最も重要ともいえる課題でもあります。掛け替えのない仲間を一人でも増やしつつ和而不同の精神で一緒に語り合い、共に成長していける人材を増やしていきます。また、女性会員の獲得も目指し多様性社会への対応と組織力のさらなる強化を目指します。
[結びに]
成長の機会を多く得てきたメンバーである我々だからこそ、地域の明るい豊かな社会の実現に向け突き進むことができます。
全国にいる同志もできています。
すべてのことに当事者意識を持ち、覚悟をもって挑戦すれば、我々にもできないものはない。我々だからできると私は信じております。
成功事例はTTP。
今までにない、他ではできてない事へは進んで挑戦。
我々自身が地域のカリスマになって存在感を見せつける。
そのためにも、全員が覚悟を決め、全員で共に成長し、全員でまちの最高の未来を創造し、全員で、全力で語り合いましょう。
一年間どうぞよろしくお願い致します。